ホームページへの訪問者を逃さないサイト構成を設計する方法

ホームページのサイト構成設計方法

ホームページのサイト構成とは、ホームページのどのページにどの内容を書き、どんなページ名にするかというホームページの設計図となるものです。

設計図がないまま家を建てたり、いい加減な設計図では家が立たないのと同じように、ホームページにも設計図が必要です。

せっかくあなたのホームページに訪問者があったのに、情報がバラバラでまとまりがなかったり、どこに何があるのかが明確でなかったりすると、とたんにホームページを閉じてしまいます。

Googleは、「検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する」ことを基本方針に掲げていますので、サイト構成はとても重要なことがお分かりいただけると思います。

どのページがページが必要で、そのページにどんな情報を載せると分かりやすいサイト構成になるか、ぜひ参考にしてみてください。

ユーザが使いにくいホームページとは

検索ユーザーは、たくさんのページを見てきているので、あるべきものがなかったり、探したいものが見つからなかったりすると混乱してしまいます。

例えば、こんなときにユーザーはストレスを感じます。

  • 料金を知りたいのにどこに書いてあるか分からない。
  • 問い合わせする前に、よくある質問をみたいのに見当たらない。
  • 問い合わせたいのに営業時間がわからない。
  • どうやって依頼したらいいかわからない。

など、ユーザーの「今すぐやりたいこと」に答えられないサイト構成は、使いづらいホームページと言えます。

ホームページ内に作成するページの例

ホームページを設計するには、まずどんなページが必要なのでしょうか。

LP(ランディングページ)のように、1ページに必要な情報を載せる場合もありますが、ホームページでは、以下のようなページ構成が一般的です。

  • トップページ
  • 事業内容やサービス内容
  • メニュー/料金
  • ご依頼の流れ
  • よくあるご質問
  • 施工事例
  • お客様の声
  • 求人情報
  • 会社概要(事務所概要)
  • お問い合わせ

トップページ

ホームとも言いますが、トップページには、あなたの会社がどんなサービスを提供していて、どんな強みがあるか、選ばれる理由やお客様へのお約束など、”あなたが何者であるか”を伝えるための重要なページです。

トップページからは、サービス内容やよくある質問のページにすぐに飛べるようにリンクを貼り、あなたのホームページ内を回遊(ページ内をあちこちみてもらう)してもらうことが重要です。

事業内容やサービス内容

あなたがどんな事業やサービスを提供しているのかを掲載するページです。

特にあなたのビジネスがBtoCの場合は、テキストだけでなく写真があるとイメージしやすいです。

メニュー/料金

提供しているメニューとその料金を表示します。

料金が固定でなく、見積もりをしないと分からないという場合であっても、「作業員1名で1Kの場合は10,000円。正確な金額は施工面積によって異なります。お見積もりは無料ですので、詳しくはお問い合わせください。」のように料金の目安を表示しておくと親切です。

ご依頼の流れ(ご予約の流れなど)

例えば塗装工事のような場合、問い合わせから工事完成までどんな流れになるのか、どんなスケジュールになるのか、お金を払うのタイミングはいつなのか、といったユーザーの疑問に答えるためのページになります。

よくあるご質問

このページを見たいユーザーは、問い合わせを検討しているユーザーになります。いくらあなたが「お気軽にお問い合わせください」と言っても、「こんなこと聞いてもいいのかな」「同じ疑問を持ってる人はいないかな」と心配になるものです。

ですから、本当にあった質問でなくても、「心配しないでいいですよ」という意味も込めて、よくある質問ページは充実させておくのがベストです。たくさんありすぎると、今度は探すことが大変になるので、1ページ内には多くても20個までくらいがいいかもしれません。

施工事例

このページは、工事実績や製造物、建築物などあなたのビジネス内容を写真でお披露目するページになります。ホームページ掲載用に仕事中のお写真を撮影して残すようにしましょう。

画像を並べただけの事例ページをときどき見かけますが、もしトイレリフォームや便利屋サービスの事例であれば、料金を表示すると分かりやすいです。費用の目安が表示されていることで、「あ、これならうちもお願いしたい」とユーザーの心が動く可能性が高くなります。

お客様の声

信頼する知り合いから勧められたのなら別ですが、検索で初めて知ったあなたのホームページを見て、はい!即決です!となる人はほとんどいません。

お客様の声というのは、クチコミと似たような効果があります。ネットショッピングをする場合、商品レビューを参考にする人は約98%というデータがあるくらいです。(MUFGー商品・サービス購入時におけるネット口コミ等の確認)

あなたのホームページからサービスを依頼することは、ネットショッピングとは少し違いますが、それでもお客様の声があるのとないのでは、やはりあったほうがユーザーの安心度は高くなることは確かです。

実際にサービスを受けてくださったお客様に、「お客様の声としてホームページに掲載させていただけますか?」とお願いしてみるのは、全然恥ずかしいことではありません。積極的にお伺いしてみてください。

求人情報

求人応募をしている場合は、募集要項だけでなく、会社の雰囲気を包み隠さず記載した方がいいです。応募しようとしている人にとっては、それはもう不安で仕方がないのです。

どんな雰囲気の会社なんだろう。社長はどんな考えを持った人なんだろう。先輩スタッフはどんな人たちなんだろう。

社長から応募者へのメッセージがあったり、先輩スタッフの働く姿や社内の様子が分かりやすいと、未知の世界へ足を踏み入れる勇気が出てくるものです。

実際、求人情報ページに先輩スタッフの声や社内の様子を載せたことで、ホームページ経由での応募者が増え、優秀な人材の確保ができたというクライアントがいましたので、ぜひ参考にしてください。

会社概要

社名だけでなく、営業時間や定休日、事業内容を掲載するページです。できれば、社長からのご挨拶が写真付きで掲載されているといいですね。

特に、社長であるあなた自身もプレーヤーとして現場に出なければならない場合は、「あ、この方が対応してくれるのね」という安心感を与えることができます。恥ずかしがらずに写真を載せましょう。

お問い合わせ

一般的には24時間受付が可能なお問い合わせフォームを設置するページです。入力必須項目は、極力減らすことで、お問い合わせフォームからの離脱を防止することが可能です。

もちろん、あなたが見積もりや的確なアドバイスをしたいために、できるだけ見込み客の情報を手に入れたいという気持ちはわかります。

でも、もし見積もりに関係なさそうな生年月日や性別など、たくさんの入力必須項目があったら、あなただったら嫌になりませんか?

まずはお問い合わせをもらうことを最優先に考えたお問い合わせページにすることが大切です。

サイト構成を設計する時に気をつけること

ホームページのサイト構成を設計する場合、気をつけなければいけないことが2つあります。

1.できるだけ1ページ1コンテンツにすること

例えば、ご利用の流れのページであれば、ページの内容はご利用の流れに関する情報だけを掲載したほうがスッキリします。

同様に、よくある質問は「よくある質問」ページに独立して掲載するようにします。1ページ内にあれもこれもと詰め込みすぎないようにしましょう。

2.他のページへのリンクを貼ること

上記の例で言うと、ご利用の流れのページ内には、必ず「よくあるご質問」ページへのリンクを貼ることが重要です。

また、「よくあるご質問」ページ内にも「ご利用の流れ」ページへのリンクを貼ることで、訪問者が迷うことなくあなたのホームページ内を回遊することができます。

まとめ

ホームページのサイト構成、つまり設計図がないままホームページを作ると、ユーザーの使い勝手が悪いホームページになる可能性があります。

Googleは、「検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する」ことを基本方針に掲げていますので、あくまでもユーザー(訪問者)が使いやすいホームページ構成にすることが大切です。

必ずしも上記全てのページは必要ありませんので、まずは各ページの役割を知っていただき、ページごとに掲載する情報を洗い出してみてください。

同業者のホームページや、気になるホームページがあれば、参考にしてみるのもいいですよ。