- ホームページを自作しようと思っている
- パソコンに詳しい知人にホームページを作ってもらおうと思っている
ホームページの作成費用を抑えたいから、ホームページは自作したい。
もしあなたがそう意気込んでいて、ホームページに関する知識があまりないなら、自作すると高い確率で「集客を見込めない」サイトになります。
理由は簡単です。
結局のところ、ホームページを自作するには専門知識が必要だからです。
「パソコンに詳しい知人に作ってもらったんだけど、なかなか問い合わせが来なくてね…」というご相談も受けますが、それも当たり前なんですよね。
要するに、パソコンが詳しいというのと、ホームページに詳しいというのは別物はいうこと。
最近は、専門知識がなくてもホームページが構築できるJimdoやWixといったホームページ作成サービスを利用してホームページを作る人がたくさんいます。
もちろん、初心者でもホームページやブログの編集や更新できるホームページ作成サービスを利用すること自体は大賛成ですが、自作で立ち上げるにはリスクが多すぎます。
それでもホームページを自作する!という場合は、5つのリスクがあることを忘れないでください。
【リスクその1】サイト構成の問題
お家を建てる場合、設計図は必要ですよね。
同じように、実はホームページにも設計図が必要です。
設計図に必要な情報は、
- 全部で何ページが必要か(お家なら部屋数)
- 各ページをどんな順番で配置するか(間取り)
- 各ページにどの情報を掲載するか(内装や家具)
などです。
建築士ではない私がお家の設計すると、気がついたらリビングが3畳で寝室12畳、リビングから寝室に行くには、玄関を出て外から寝室の窓を開けて入らなければならないお家になるかもしれません。
もちろん建築士さんに頼めば、当たり前ですがこんな不便なお家になることはありません。
サイト内リンクとは
サイト内リンクとは、あるページから別のページへのリンクのことをいいます。
たとえば、トップページから会社概要のページにリンクを貼ったり、「●●●の商品詳細はこちら」というボタンから商品ページに飛ばす、といった具合です。
お家の場合でいうと、隣の部屋なのに遠回りしないと入れない、奥の部屋に入りたいのに開かずの間で入れない、というお家は住人にとって「非常に使いにくいお家」です。
ホームページにも同じことが言えます。
商品の詳細がどこに掲載されているか分からない、問い合わせページに辿りづけない、というサイトは、ホームページに来てくれた訪問ユーザーにとって「非常に使いにくい(分かりにくい)ホームページ」になります。
これでは、仮にサイトに訪問者が来たとしても、離脱されてしまう可能性があります。
サイト内リンクは、ホームページ内の回遊率を高めて、なるべくサイト内の滞在時間を増やし、訪問者を不快にさせないためのものです。
ホームページの導線も含めた設計図がしっかり決められないと、訪問ユーザーにとって使いにくいホームページになってしまいます。
建築士さんにお家の設計図をお任せするのと同じで、ホームページの基礎となる設計図もやはりホームページ制作のプロに任せるのが一番です。
【リスクその2】デザインの問題
あなたは、ホームページのデザインを気にする方ですか?
気にしないのなら、自作でもOKですよという話ではありません。
ホームページのデザインは、お家を建てる時の外装や内装と同じです。
カントリー風がいい、ヨーロッパ調がいい、北欧風がいい、など好みはあると思いますが、あなたの好みではなく、あなたのビジネスのターゲットにあったデザイン(色使い)で仕上げることが重要なのです。
ビジネスのターゲットに合った色使い
モノトーンは、白と黒の組み合わせであり、暗いイメージにもおしゃれにもなる色の組み合わせです。
元気いっぱいの園児が集まる幼稚園のホームページがモノトーンで作られていたら、なんて暗い幼稚園なんだと違和感を感じますが、美容院のホームページならスタイリッシュなイメージを与えます。
つまり、あなたのビジネスのターゲットに相応しい色使いがある、ということ。
なので、ピンクが好きだからピンク色をたくさん使ったサイトにする、青が好きだから青系のデザインにするというのは絶対にNGなのです。
間違った色使いで訪問ユーザーを驚かせないよう、ホームページのデザイナーさんに任せるのが一番です。
【リスクその3】原稿の問題
ホームページに掲載する原稿は、一番重要なセールス情報です。
この原稿に手を抜いてしまうと自分よがりな原稿になってしまい、せっかくの訪問ユーザーに何も売ることができません。
ホームページの原稿を作る場合は、「あなたができること」ではなく「あなたのサービスを使うことで、お客さんが満たされるものは何か」に注力することです。
例えば、あなたがスマートフォンを販売しているとしましょう。そこに、音楽好きのお客さんが来たとします。
というのと、
というのでは、どちらのセールス文が「このスマホが欲しい!」とお客さんの心を動かせると思いますか?
1.のような機能紹介は誰にでもできますし、説明書を読めば分かることです。
ですから、2.のように「このスマホを手に入れることで、あなた(お客さん)の欲求は満たされますよ」と伝えて行動してもらう(=買ってもらう)ことが本当のセールスです。
お客さんが知りたい情報は何か
実際に「スマホ 256GB 音楽 曲数」で検索してみました。
この検索キーワードから分かるのは、自分のスマホに入る最大曲数を知りたいということ。
だからといって、あなたがホームページで伝えなければならないことは、256GBのハードディスクを搭載したスマホには、音楽なら30,000曲の保存が可能だということではありません。
「30,000曲もの音楽を、コンパクトに持ち歩くことができるから、いつでもどこでもお好きな曲を聞くことができますよ」という、このスマホを購入することで得られるお客さんのメリット(ベネフィット)を感じてもらえなければセールスには繋がらないということです。
自分だけで原稿を書くと、どうしても機能説明に走りがちになるので、お客さんの心に訴える文章力がそれなりに必要になります。
せっかくのホームページが、無味乾燥な機能説明サイトになってしまわないよう、自分だけでなく制作会社といったプロや、あなたのビジネスに詳しくない人と話し合うことが大切です。
【リスクその4】SEOの知識の問題
SEO対策は、ホームページを公開してからでいい、と思っていませんか?
それは大きな間違いです。実は、ホームページの設計段階でSEOを考慮しなければなりません。
例えば、特定の検索キーワードであなたのホームページをヒットさせるには、そのキーワードで引っ掛けるためのページ構成が必要です。
ですから、ホームページを作成する段階でSEOの知識がない、というのは致命的なことなのです。
もちろん、せっかくいいサイトに仕上げたとしても、SEOに問題があれば検索上位を見込めることができません。
検索結果に表示されないということは、ホームページやブログに誰からもアクセスされませんよね。
そうなれば、結果的にホームページからのお問い合わせは見込めません。
Googleを騙すのはご法度
10年ほど前のSEO対策として、キーワード設定というものがありました。
ヒットさせたいキーワードをページ内に設定し、悪質なサイトになると、白背景のページ内に大量のキーワードを白文字で埋め込んでいる場合もありました。
しかし、こういう騙し手法は今のGoogleには一切通用しません。なぜなら、ページのキーワード設定は検索順位に影響しないとGoogleがはっきり公言しているからです。
昔の知識のままのSEO対策をしていたとしたら、ペナルティを受ける可能性だってあります。
時代とともに流行が変化するように、SEOやホームページの世界も同じように日々変化し続けています。
ホームページを自作するには、やはりSEOの知識も必要になるのです。
SEOはとても奥が深く、1時間やそこらで習得できるものではありません。
SEOのプロとして、WEBコンサルティングという職業があるくらいですから、SEOも専門家に任せるのが一番の近道です。
【リスクその5】時間と労力の問題
パソコン操作に優れ、専門知識を持ったプロであっても、ホームページをゼロから作るにはそれなりの時間と労力がかかります。
特に、あなたがパソコンがあまり得意でないなら、作業に膨大な時間がかかってしまいます。
寝る間も惜しんで、ページ作成に没頭しなければなりません。
あなたのビジネスは、ホームページを作ることですか?
そうでないのなら、ホームページは専門家である制作会社に任せてしまいましょう。
限りある時間と労力を節約し、あなたはあなたのビジネスに集中すべきです。
まとめ
たとえあなたに意気込みがあっても、ホームページやSEOに関する知識があまりないなら、自作すると高い確率で「集客を見込めない」サイトになります。
その理由は何か。
ホームページを自作するには、ホームページの設計図からデザイン、SEOまで、結局のところ専門知識が必要だからです。
初心者でもホームページやブログの編集や更新できるホームページ作成サービス自体を利用することは大賛成ですが、時間と労力も含めて総合的に考えると自作で立ち上げるにはリスクが多すぎます。
それでもホームページを自作する!という場合は、5つのリスクがあることを忘れないでください。