子供のための学習塾=大人(親)が探すものとは限りません。
最近では、お子さんが自らインターネットで塾を探す時代ですから、なおさら分かりやすいサイト構成(ホームページの設計図)が必要になります。
これからあなたがホームページを作る、あるいはリニューアルを検討しているのであれば、サンプルとしてぜひ参考にしてみてください。
サイト構成サンプル:学習塾向け
お子さんを塾に通わせたい親御さんは、インターネットで学習塾を探すこともあるでしょう。
かといって、親、つまり大人だけがホームページを見て塾を選ぶわけではありません。
こんな塾はどう?こっちの塾の方がいいかな?とお子さんに見せますので、子供の目線に合わせた設計が必要になります。
学習塾のサイト構成サンプルは、以下のようになります。
- トップページ
- 小学生のクラス
- 中学生のクラス
- 高校生のクラス
- 時間割/料金
- よくある質問
- ★ご入会の流れ
- ★生徒/保護者の声
- 講師の紹介
- 塾概要
- 無料体験のお申し込み/お問い合わせ
★ページは必須ではありませんが、ホームページへの訪問者に”お問い合わせへのハードルを下げる”効果が期待できます。
トップページに必要な内容
トップページは、いわばホームページの顔です。
一番最初にアクセスされる可能性が高いページでもありますので、塾を探しているユーザーに「あなたの塾なら希望を叶えられる」ことを伝え、「それなら通ってみようか」と行動してもらうページに仕上げることを意識しましょう。
例えば、以下のような内容をアピールすると、伝わりやすくなります。
- わたしたちの学習方針について(あなたが何者なのか)
- わたしたちのお約束(あなたの塾なら希望が叶うかも)
- 生徒/保護者の声や実績(あなたの塾なら希望が叶うかも)
- 選ばれる3つの理由(それなら通ってみようか)
- わたしたちは●●のプロフェッショナルです(それなら通ってみようか)
選ばれる理由は3つである必要はありません。
5つでも7つでも構いませんが、「それなら通ってみようか」と心を動かす理由を書きましょう。
小・中・高のクラスに必要な内容
あなたが提供している学年別の授業方針や授業内容を記載します。
生徒の年齢や学年によって、授業内容やスタイルが変わってくるので、「あなたの塾に通って勉強してみたい!」「絶対合格したい!」と思わせるようなるべく具体的に伝えるようにしましょう。
例えば、中学生の数学クラスの場合、
だけよりも、
それは、小学生の時に算数の基礎力と応用力が身に付いていないからなんです。
わたしたち●●塾では、■■式学習法という独自の学習法を取り入れることで、数学が苦手になってしまった生徒1人ひとりの”分からない”が解決できるまで寄り添います。
のように具体的に書いた方が、親にとっては「うちの子のことだ!」と共感できると思いませんか?お子さんが見た場合も同じで、「あ、僕のことか…」と自分ごとに思えるのです。
自分ごとに思えたなら、体験授業を受けてみよう!という行動に出やすくなりますから、具体的に「このページを見てくれている君のことだよ!」と意識しながら作成するといいでしょう。
また、講師が写っている実際の授業風景写真と一緒に掲載すると、より臨場感が伝わって効果的です。
時間割/料金に必要な内容
小中高のクラスページには授業内容を記載しているので、そのまま時間割や料金も掲載してはダメなのか?と思われましたでしょうか。
ダメではありません。もし、対象が小学生だけ、あるいは高校生のみという場合はクラスページに時間割や料金を掲載しても問題はありません。
ページを分けた方がいいのは、小中高のように学年をまたぐ場合です。
兄弟割引という料金システムを導入されている学習塾も少なくありませんので、お子さんたちを同じ塾に通わせようと思う親御さんもいらっしゃいます。
ここで考えたいのが、親御さんの気持ちです。
たとえば、小学生と中学生のお子さんをお持ちの親御さんが、2人ともあなたの塾に通わせたいとします。
親御さんが送り迎えをしなければならない場合、親御さんの都合もあるわけですから時間割の確認だって必要です。
そんな入塾検討段階で、送り迎えの時間確認ために、小学生クラスのページと中学生クラスのページを行ったり来たりしなければならない、というのは軽くストレスになります。
つまり、この場合、親御さんにとっては時間割が別々のページにあるより1ページ内に収まっていると見やすいですよね。
そういう意味でも、授業内容ページとは別にまとめて時間割がひと目でわかるページがあると親切です。
よくある質問に必要な内容
大切な我が子を通わせる塾ですから、親御さんはそれはそれは慎重になっています。
ですから、親御さんの疑問を解決できる「よくある質問」ページをフル活用しましょう。
- 体験入学では、親も参加できますか?
- 先生を途中で変えてもらうことは可能ですか?
- 中学受験が終わったら、塾を辞めてもいいですか?
- 当日、都合が悪くなったのですが、振替授業は可能ですか?
- 自宅では集中できないようなのですが、自習スペースはいつでも使えますか?
- テスト期間だけ通うテスト対策のようなコースはありますか?
- グループ学習より、マンツーマン学習の方がいいですか?
- 月謝の支払いにクレジットカードは使えますか?
- 塾を休んでも、料金がかかりますか?
など、よくある質問には、あなたには当たり前のことでも、あえて書きます。
大手学習塾のページは、よくある質問ページが充実しています。お問い合わせのハードルを下げる効果が期待できる重要なページですので、他の塾サイトも参考にしながら作成しましょう。
ご入会の流れに必要な内容
入会までの流れというのは、問い合わせがあったら無料体験授業を受け、双方ともに合意すれば入会(入塾)というのが一般的ですし、おそらく誰もが理解していることです。
必須ではありませんが、やはりあったほう分かりやすいです。
例としては、
- STEP1:お問い合わせ(まずはお気軽にお問い合わせください)
- STEP2:個別面談(教室見学や体験授業の申し込みなど)
- STEP3:体験授業(授業内容など)
- STEP4:お申し込み(入会手続きやカリキュラムの設定など)
- STEP5:通塾(アフターケア内容など)
などです。
まだ細分化できるのであれば、細分化しましょう。その方がお子さんにとっても親御さんにとっても「今後のスケジュール」が把握しやすくなります。
生徒/保護者の声に必要な内容
生徒や保護者の声というのは、あなたの塾の実績になります。入塾を検討されている他の親御さんやお子さんにアピールできる絶好のページです。
ただ、塾を開いたばかりでまだ「声」が集まっていないという場合は必須ではありません。
今後、少しずつ嬉しい声をいただきながら、3つほど「声」が溜まったら「生徒/保護者の声」ページを作りましょう。
「声」が増えていったら、そこから「心を動かす声」を抜粋して、一番見られやすいトップページにも記載するようにします。
「声」は、あなたの塾の信頼性を裏付ける証拠となりますので、ぜひ掲載してくださいね。
講師の紹介に必要な内容
あなた以外にも講師が複数いる場合は、講師紹介ページとして独立させるのがいいでしょう。
淡々と経歴や実績だけを載せるのではなく、生徒への熱い思いやメッセージを記載しておくことも大切です。
もちろん顔写真は重要ですので、できるだけにっこりと笑った写真を載せましょう。
塾概要に必要な内容
一般的な塾概要は、以下の項目になります。
- 塾名
- 住所(郵便番号を含む)
- 営業時間
- 定休日
- 塾長
- 電話番号
- FAX番号
- 設立
- 塾長からメッセージ(写真付き)
- アクセス方法(Google Map)
教室が複数ある場合はそれぞれの教室情報も掲載します。アクセスはGoogle Mapを載せましょう。
イラスト(画像)の地図でもいいのですが、これではナビになりません。
Google Mapならスマホにインストールされていますので、知らない場所にもナビをしてくれます。
初めて塾を訪れる場合、親御さんや生徒さんが迷子にならないよう、アクセス情報の地図にはGoogle Mapを使いましょう。
お問い合わせに必要な内容
お問い合わせフォームやお問い合わせ先(電話番号)などを掲載します。
資料請求なのか体験希望なのかの選択項目があると、入力をしているユーザーは自分の目的が明確になるため、お問い合わせ内容を入力しやすくなります。
ただし、必須項目が多いことで、問い合わせをやめてしまう可能性も十分にあります。入力しなければならない項目はできるだけ少なくしましょう。
まとめ
学習塾のホームページだからといって、大人(親)が探すものとは限りません。
最近では、お子さんが自らインターネットで塾を探す時代です。
実際に塾に通うのはお子さん自身ですから、授業内容や塾の方針はお子さんにとって非常に重要な見極めポイントになります。
授業内容やあなたの塾のポリシーは、できる限りお子さん目線に立って分かりやすく書くのがいいですね。
一方、お金や時間も気になるのは親御さんです。親御さんにとっても使い勝手のいい、見やすいサイトに仕上げましょう。
これからあなたがホームページを新しく作る、あるいはリニューアルを検討しているのであれば、サイト構成のサンプルとしてぜひ参考にしてみてください。