- 出張買取や生活便利サービス(家事代行・エアコンクリーニングなど)といった、お客様と直接接触のある出張型サービスのローカルビジネスでリピーターを増やしたいと思っている人
- 顧客データがデジタル化されている人
リピーターが増えない理由
先日、便利屋サービスを営んでいるAさんから、こんなお問い合わせがありました。
「リピーターを増やしたいのですが、どうしたらいいですか?ダイレクトメール(DM)を発送したのですが全然リピートにつながりません。どこが問題なのでしょうか。」
こういうご相談は今回が初めてではないので、このページを見てくださっているあなたにも心当たりがあるのでは?
原因として考えられるのはいくつかありますが、大まかにいうと3つです。
- メッセージを送る相手は適切か
- メッセージを送る時期は適切か
- メッセージ自体が適切か
最低でもこの3つがクリアできていれば、反応率はグッとあがりますので、ダイレクトメール送付やチラシ配布、SNSの発信時の参考にしてください。
今回のお話しは顧客データがデジタル化されていることが大前提です。手帳やノートにしか顧客データがない、と言うのは集計や絞り込みができないので、今すぐにExcelにデータを移しましょう。くれぐれも顧客データの取り扱いは厳重に!
メッセージを送る相手は適切か
まずは、メッセージを送る相手は適切か?というポイントです。
極端なことを言うと、女性向けの商品・サービスなのに、男性にメッセージを送っても反応がないのは当たり前ですよね。
さらに、20代女性向けの商品なのであれば、50代の女性に送っても反応は難しいでしょう。
顧客データの履歴から、エリアや過去の利用プランで絞ってみることも大切です。
エリアや利用プランで絞ることで、「●●市限定」あるいは「以前に●●プランをご利用いただいた」というメッセージを発信することができますから、捨てられがちなDMも「自分ごと」として目に留まりやすくなります。
メッセージを送る時期は適切か
次は、メッセージを送る時期(タイミング)は適切か?というポイントです。
夏にクリスマスキャンペーンのお知らせをしたり、10月にお正月割引をお知らせするということは少々ぶっ飛んだ例になりますが、遅いのもリピータ獲得のタイミングを逃す原因になります。
ゴールデンウィークやお盆休み、ハロウィーン、クリスマス、お正月といった国民共通のイベントだったり、地域のお祭りや独自イベントなど、年間のスケジュールとお客様の動向は把握しておくべきです。
どうがんばっても1月は集客が難しいということであれば、需要がないと言うことですから、無理に1月にメッセージを出す必要はありません。
雨の日キャンペーンのように逆手に取る方法もありますが、費用対効果が見られないのであれば時期をずらしたほうが賢明です。
メッセージ自体が適切か
さきほど、メッセージを送る相手についてお話ししました。
伝える相手を絞り込むことでメッセージを受け取ったお客様がはじめて「自分ごと」として目に留めてくれるようになります。
性別はもとより、エリアや利用プランを絞り込むことで、「●●市にお住まいのあなたへ」あるいは「以前に●●プランをご利用いただいたあなたへ」のように、メッセージ自体に限定感を出すことができます。
まとめ:忘れられない演出をすることが一番大切
「やっぱり自分の商品やサービスを再度利用してリピーターになって欲しい!」と思うのは当然です。
お客様が以前に不快な思いや不便な思いをされたのであれば別ですが、お客様がリピートしないほとんどの理由は、単純に「忘れているから」です。
例えば、お客様の誕生月にバースデイカードを送ってあなたのサービスを思い出してもらう、あるいは、サービスご利用時にサンクスカードと一緒に広告用のマグネットシールをお渡しする、など忘れさせない演出を実践することです。
こういったお客様へのアフターケアがあまり実行されていないケースがありますので、ぜひ今日からでも取り入れてみてください。
一回ご利用いただいたお客様が勝手に戻ってくることはありません。
ですから、定期的に思い出してもらう、困った時にすぐ思い出してもらうための方法を考えてみてくださいね。
下記のメッセージは、今年4月ごろに私がテイクアウト時に受け取ったサンクスカードです。しかも手書き!
(手書きを印刷したのかと思い、こすっちゃいました、ごめんなさい!)
すごく嬉しかったので、思わずTwitterでつぶやき、頼まれたわけでもないのにクチコミまで書いてちゃいました。
心のこもったメッセージって、相手に刺さるんですね。
新型コロナウィルスの影響があっても、お客様と直接接触するローカルビジネスだからこそ「忘れさせない演出」を実践してください。
自然と口コミやSNSでの拡散にも繋がりますよ。