- 会社設立と同時にホームページを作成したい
- これからホームページを作ろうと思っている
会社設立時にホームページも立ち上げる人は多いです。
あなたもその1人なら、できるだけ早く公開まで持っていきたいですよね。
あなたが会社設立にあたって、たくさんの事前準備をしたように、ホームページを作成するにも事前準備が必要です。
準備しないまま制作に入ってしまうと、仕上がってきたホームページが、
- こんなはずじゃなかったのに
- 思っていたのと全然違う
なんてことになりかねません。
こんなトラブルの原因は、あなたとホームページ制作会社(ディレクターさんやデザイナーさん)との間で、同じ完成図が見えていないからです。
こんなトラブルを極力無くすためには、あなた自身の事前準備が必要です。
会社設立時にホームページの作成を考えているなら、事前に準備しておきたい7個のリストを参考にしてください。
事前準備が必要な7項目
- あなたが提供できること
- あなたのビジネスのターゲット
- 参考にしたいホームページ
- ホームページのメインカラー
- あなたの写真
- Googleメールアドレス(Gmail)の取得
- パソコンの色調整の確認
あなたが提供できること
あなたのビジネスで、あなたのお客さんに提供できることはなんですか?
わたしは( )だから、( )できる。
これに当てはめると、いくつも出てくるのではないでしょうか。
たとえば、こんな感じです。
あなたには当たり前のことでも、あなたの業界以外の人は基本的にあなたのビジネスに対して素人なのです。何ができることが当たり前なのか、分からないのです。
ですから、あなたには何ができるのか、何をお客さんに提供できるのか、ということを決めておくことが重要です。
あなたのビジネスのターゲット
先日、ハウスクリーニングの会社を立ち上げた社長から、ホームページのご相談を受けました。
そこで、「あなたのビジネスのターゲットは誰ですか?」と聞くと、「ウチのサービスに興味がある人だから、20代から50代くらいまでの女性かな」と返ってきました。
なので、私は次の質問をしました。
「どうして20代から50代の女性なら興味があると思ったのでしょうか?」
しかし、この質問に返事が返ってくることはありませんでした。
あなたのターゲットは?
さて、あなたにも同じ質問をします。
- あなたのビジネスのターゲットは誰ですか?
- どうしてそのターゲットだと思うのですか?
あなたの答えはどうでしたか?
ここで重要なのが「ターゲットを極限まで絞る」ということです。
まず、あなたのサービスを使って欲しい特定の人を思い浮かべてください。
ハウスクリーニングの例でいうと、「共働きで大変そうな隣の奥さん」や「2人目を妊娠中の妹」あるいは「50代の一人暮らしの幼馴染」がターゲットでもいいんです。
こうやってターゲットを絞り込むことで、誰に「あなたのできること」を提供するのかが明確になります。
ターゲットが明確になれば、「なぜそのターゲットのためにしてあげたいと思うのか?」が見えてきます。
ですから、まずは「ターゲットを極限まで絞る」ことに注力してください。
参考にしたいホームページ
参考にしたいホームページを探すときは、あなたのビジネスの競合サイトを調べるのが一番です。
さきほどのハウスクリーニングの場合であれば、「ハウスクリーニング ●●市」と検索してみればたくさんホームページが引っかかってきます。
あなたの住んでいるエリアに、あなたが参考にしたいサイトがなければ、他の都市名を入れて検索してみるのもいいでしょう。
ビジネスの業種に関係なく参考サイト探したい場合は、下記サイトを参考にしてみてください。ビジネスや色別にカテゴリ分けされているので探しやすいですよ。
参考サイトの何が気に入ったのか
無事、参考サイトは見つかったら、少し自問自答の時間が必要です。
- なぜ気に入ったのか
- どこが気に入ったのか
なぜそのサイトが気になり、具体的にどこが気に入ったのでしょうか。
「なんか、おしゃれー」とか、「この色使いが好きー」というのはナンセンスです。
大事なのは、あなたの感性ではなく「あなたのビジネスのターゲット」が違和感を感じないかどうか、ということを頭に入れておいてくださいね。
あなたの写真
写真は、できるだけプロの方に撮ってもらいましょう。士業の場合は特にです。
どこに写真を使うかというと、ホームページの会社概要です。トップページのメインビジュアル(トップバナー)に表示させる場合もあります。
閲覧ユーザーにとっては「これからお世話になる(かもしれない)人」の「顔が見える」という安心感と、「ホームページの写真にも気を遣っている人」という信頼感につながります。
この写真が自撮りだったり、集合写真の切り抜きだったりすると、ホームページの仕上がりまで変わってきます。
写真を載せるのは恥ずかしいという社長もいますし、わたしも本当は好きではありません。
が、あなたの顔を載せることで、閲覧ユーザーの安心感と信頼感を少しでも与えられるのですから載せない選択肢はありませんよね。
プロの方に撮影してもらった場合、データの仕上がりまでに数日かかることもあります。写真データは、ホームページの制作前に手元にあるのが望ましいです。
Googleメールアドレス(Gmail)の取得
OutlookやThunderbirdなどのメールソフトをお使いの場合でも、Googleメールアドレス(Gmail)を1つビジネス用に取得することをおすすめします。
Googleメールアドレスの取得は無料ですし、1人で複数のアドレスを取得することも可能です。
個人用とビジネス用に使い分けることができますので、取引先に個人用のGoogleメールアドレスを知らせたくない、という場合に便利です。
さて、このGoogleメールアドレス。
何に使うかというと、お客さんとのやりとりに使うわけではありません。
ホームページへのアクセスを知るためのGoogleアナリティクスというサービスを使うときに必要になります。
GoogleアナリティクスもGoogleが提供している無料サービスです。
Googleでは、GmailというWEBメールソフトも無料で提供していて、1アカウント(メールアドレス)につき15GBの容量が使えます。
GmailはWEBメールソフトなので、パソコンにインストールする必要はありません。会社のパソコンからでも、ご自宅のパソコンからでも、Gmailのログイン画面からログインするだけで使えます。
また、スマホ用にGmailアプリがありますので、外出先にいても電車の中でもメールの送受信が可能になります。
万が一パソコンが壊れた、スマホを新しく変えた、という場合でも、Gmailにログインさえできればすぐにアクセスできるのも、Gmailのいいところです。
色(ホームページのメインカラー)
色というのは、本当にたくさんの種類があります。
青と一口で言っても、濃いブルーや淡いブルー、明るいブルーなど、たくさんありますよね。
ここで、あなたは「ホームページのメインカラーは、明るい爽やかな青色にしたい」としましょう。
ホームページを作る際、デザイナーさんはその高いデザイン力とセンスを駆使して、あなたの理想の青を叶えようとしますが、この「明るい爽やかな青色」は思った通りに実現できるでしょうか。
デザイナーさんと息がぴったりで、もしかしたらビンゴの色で仕上がってくるかもしれません。
でも、「あれ?ちょっと暗いかな」「なんか思ってた青と違う」と残念になってしまうことが、ざらにあります。
では、この色を相手に正確に伝えるにはどうしたらいいでしょうか。
「あのー、もうちょっと明るめで」でしょうか。それとも「もうちょっと爽やかさを」でしょうか。
どちらも違います。実は、正確に希望の色を伝える唯一の方法があります。
WEBカラーコードで伝える
こういうときに便利なのが、WEBカラーコードです。
1色ごとにカラーコードが決められているので、デザイナーさんに正確に伝えることができます。
カラーコードは、#(シャープ)と6桁の英数字で構成されています。
例えば、下図の青色のカラーコードは「#59c1d7」になります。1色に唯一のコードが決められているので、これなら正確に伝えることができますね。
ターゲットの年代やサービスに応じた色使い
特に、ホームページにおいては、20代女性向けのサイトと、50代女性向けのサイトでは、サイトの色使いが違ってきます。
ただし、あなたがこの色を使いたい!と思っていても、デザイナーさんから「あなたのターゲットやビジネス内容に、その色は不向き」と言われる可能性があります。
その場合は、百戦錬磨のプロであるデザイナーさんにお任せしましょう。
パソコン
正確にカラーコードを伝えたはずなのに、全然違う色で仕上がってきた!
こんなことも、なきにしもあらずです。そんな場合、あなたのパソコンの色調整が原因かもしれません。
パソコンの色調整がおかしいと、デザイナーさんとの打ち合わせで大変な目に遭います。
極端にいうと、デザイナーさんの画面ではグレーなのに、あなたのパソコンではパープルに見えていたとしたら、どこまで行っても会話は平行線です。
- わたしの画面ではグレーです
- いやいや、こちらの画面ではパープルです
これでは、あなたの希望通りの色になっているかさえ確認が困難です。
パソコンの色調整がおかしくないかを確認する場合、たとえばあなたが見つけた参考サイトを、パソコンとスマホと両方で見比べてみてください。
もしパソコンとスマホで表示された色が全く違った場合は、パソコンの色調整あるいは買い替えが必要です。
まとめ
あなたが会社設立にあたって、たくさんの事前準備をしたように、ホームページを作る場合も事前準備が必要です。
事前準備が整っていないと、制作会社やデザイナーさんとのやり取りが無駄に増えて公開日が遅れてしまいます。
あなたと制作会社の着地点を同じにするためにも、お互い認識がずれない伝え方が必要ですね。