独自ドメインの必要性と無料ドメインとの違い

最近、新型コロナウィルスの影響もあって、ネットショップを作りたいというご相談を受けることが多くなりました。

無料でホームページやネットショップを手軽に開設できるサービスが充実してきていますから、昔ほど敷居の高いものではなくなっています。

ホームページやネットショップを開設するときに必要なのがドメインです。

ドメインには有料と無料の2種類がありますが、個人レベルではなくビジネスとしてホームページやネットショップを開設するなら有料のドメイン（独自ドメイン）を使用しましょう。

独自ドメインと無料ドメインの違い

独自ドメインは有料ですが、あなた専用のオリジナルドメインです。

独自ドメインは、好きな文字列で作ることができます。

一方、無料ドメインはサービス提供元指定ドメインをレンタルしているため、オリジナルにできる部分が限られています。

下図でいうと、wixsiteやbaseの部分は独自ドメインですが、あくまでもWixやBASEといったサービス提供元の独自ドメインなので、WixやBASE内にドメインを無料でレンタルしていることになります。

WixやBASEで無料ドメインを使用する場合の例です。どちらも独自ドメインを利用できる有料サービスがあります。

独自ドメインの必要性

とはいえ、

• レンタルドメインでいいじゃん、だって無料だし！
• 年間維持費を考えたら、少しでも安く運用したい！

そう思っちゃいますよね。

ですが、独自ドメインでサイト運営した方がいい理由は5つあります。

1. ドメインパワーを強化できる
2. SEO対策が発揮できる
3. サイトの信頼性や認知度が高くなる
4. お金を払えば一生使える
5. 独自のメールアドレスが作れる

1.ドメインパワーを強化できる

ドメインパワーとは、「検索エンジンからの信頼度」のことであり、Googleが検索順位を決定する評価項目の1つになっています。

ドメインパワーを上げれば、検索順位にも影響があるよということ。

閲覧ユーザーにとって質の良いサイトに作り上げていくことで、独自ドメインの場合はドメインパワーが強化されますが、無料ドメインだとそうはいきません。

ドメインを木の幹、ページを葉っぱに例えると、下図のようなイメージです。

無料ドメインでいくらがんばって質の良いサイトを作り上げても、ドメインパワーはサービス提供元（WixやBASE）に付与されてしまいます。

独自ドメインを使ったから上位表示が保証されるということではありません。独自ドメインで運用し、質の良いサイトを作り上げていくことが一番重要です。

2.SEO対策の効果を発揮できる

独自ドメインで運用する場合は、SEOに必要な設定も制限がありません。

また、同一ドメイン内にライバルサイトがいないので、SEO対策の効果を十分に発揮することができます。

一方、無料ドメインでの運用を提供しているサービスでは、SEO設定可能な機能が限られていて、同一ドメイン内にライバルが大勢います。

そのため、十分なSEO効果を得ることができません。

3.サイトの信頼性や認知度が高くなる

サービス名やプロバイダー名が入ってしまう無料ドメインを使うことで、「この会社は無料サイトで運営しているけど信頼して大丈夫なの？」と不安を感じる閲覧ユーザーがいるのも事実です。

独自ドメインの方が、サイト（会社）の安心感や信頼感が出るといえます。

4.お金を払い続ける限り一生使える

独自ドメインの料金は、ドメインの種類やドメイン管理会社によって異なります。

料金がかかるのは独自ドメインの取得時と1年ごとの更新時で、料金の目安は年間1,000円〜4,000円ほどです。

毎年の更新料支払いが面倒な場合は、3年分や5年分などまとめて支払うこともできます。更新手続きを忘れてしまうと、独自ドメインが使えなくなりますので注意が必要です。

独自ドメインの更新手続きをして料金さえ支払っておけば、取得した独自ドメインは一生使い続けることができます。

ところが、無料ドメインの場合はそうはいきません。

サービス利用料自体が無料なので、極端なことを言うと「明日からサービス提供やめまーす！」とサービス提供元が宣言した場合、ホームページ（ブログ）やネットショップは使えなくなってしまうのです。

これって、とてもリスキーだと思いませんか？

リスク回避のためにも、企業ホームページやネットショップを開設するなら独自ドメインが必要なのです。

5.独自のメールアドレスが作れる

独自ドメインを取得すれば、独自ドメイン付きのメールアドレスが作れます。

担当者ごとや部署別に作成することができるので、とても便利です。

GmailやYahoo!メール、あるいはプロバイダーから提供されるメールアドレスはあなたも持っていることでしょう。

ですが、誰でも取得できるGmailやYahoo!メールといった無料メールアドレスからメールが送られてきたら「どこの誰から来たメール？」となりませんか？

独自ドメインが付いているメールアドレスなら、どの会社からきたメールなのか独自ドメインを見れば分かるので、不信感を軽減できます。

まとめ：SEO対策や信頼性向上のためにも独自ドメインを使用する

SEO対策・サイト（会社）の信頼性向上・リスク回避など、無料ドメインより独自ドメインのメリットの方が大きいことがお分かりでしょうか。

もしこれからホームページやネットショップを開設しようと思っているのなら、無料ドメインではなく独自ドメインで運用しましょう。