読み手に伝わるPREP法で解決!分かりやすいブログの書き方

読み手に伝わるPREP法で解決!分かりやすいブログの書き方
  • ブログを書こうと思ったら手が止まる
  • ブログの書き方が分からない

書きたいネタがあっても、途中で手が止まってしまうというのはよく耳にするお悩みです。

中でも多いのは、「思いついたまま書いていたら、途中で何を言いたいかわからなくなってしまった」というもの。

ブログを書くときは、思いついたまま書くのではなく、「PREP(プレップ)法」という型を使って書いていくと、伝わりやすい文章が完成します。

PREP法とは

PREP法とは文章構成法の1つで、プレゼンテーションなどビジネスシーンで主に使われています。

PREP法とは

なぜPREP法が伝わりやすいのか

PREP法では、冒頭で要点や結論を宣言します。これから「何について話をして、要するに何を言いたいのか」がすぐに分かる構成です。

人間の集中力は8秒とか15秒とか言われていて、とにかく短いのです。

閲覧ユーザーは「1秒でも早く悩みを解決したい」と思ってあなたのブログ記事にたどり着いても、ページの最後まで見てくれる保証はどこにもありません。

なので、ブログの冒頭で結論や要点を伝えることがとても重要になってきます。

解決策を少しでも早く知りたい検索ユーザーにとって、ブログ記事は結論が冒頭にあるPREP法で書くことが伝わりやすいと言えます。

PREP法の具体例

例えば、「塩分の摂り過ぎはよくないよ」という記事を書くとしましょう。

PREPは、それぞれこんな感じでしょうか。

では、どうやってPREPに落とし込むか、実際にやってみましょう。

記事をPREP法で組み立ててみる(PREPアイディアノート)

わたしのブログコンサルでも、クライアントにPREP法で書くことを実践してもらっています。

使用するのはノートと付箋とペンです。このノートをPREPアイディアノートと(勝手に)読んでいて、私自身も使っています。

まず、ノート1ページに縦と横1本ずつ線を書き、1ページを4分割させます。

4分割したら、各マスの左上に「P」「R」「E」「P」と記入します。

「P」「R」「E」「P」の書き込みは必須ではありませんが、思考回路が迷子にならないように書いておくことをオススメします。

準備が整ったら、次は「P」「R」「E」「P」それぞれの項目に、必要な情報やポイントを付箋に書いて貼り付けていきます。

アイディアノートの完成形にスキップする

PREPアイディアノートには、「P」「R」「E」「P」の順に付箋を埋める必要はありません。埋められるところから埋めれば、集中力が途切れず時間短縮にもなります。

最初の「P」

今回伝えたいのは、「塩分の摂り過ぎは体によくないよ」ということなので、「最初のP」のマスには「塩分の摂り過ぎは健康リスクUP」の付箋を貼ります。

理由の「R」

次は「R」です。塩分の摂り過ぎがよくないのはなぜか?という根拠を書き出します。

  • 高血圧や脳梗塞などの病気になる可能性が高くなるから。
  • 塩分の高い食品は、濃い味付けになっていることが多いので、食べ過ぎることで肥満にも。

これが今回の「R」になります。「R」のマスに、ポイントとなる付箋を貼り付けます。

「R」は、原則調査が必要になる項目です。情報収集を怠らないでくださいね。情報の引用元をメモしておくのもポイントです。

具体例の「E」

続いて、「E」です。どんな食べ物に塩分が多く含まれる?減塩するには?という具体例を書き出して、記事に深みを出します。

  • 塩分が多い食品はこんな食べ物
  • 手軽に作れる簡単減塩レシピ
  • 続けられる減塩のポイント

「E」のマスに、ポイントとなる付箋を貼り付けます。

「R」と同様、「E」も調査が必要になる項目です。

最後の「P」

最初のPで伝えた結論の根拠や具体例を示したら、最後にもう一度「P」で締めます。

  • 塩分の摂り過ぎは健康リスクを高める
  • 減塩を意識した食生活

最後の「P」のマスに、ポイントとなる付箋を貼り付けます。

PREPアイディアノートの完成!

全てを埋めるとPREPアイディアノートはこんな感じに仕上がります。

PREPアイディアノート

R(理由)やE(具体例)のおかげで「塩分の摂り過ぎると健康リスクが高まるので、減塩を意識した食生活を心がけましょう」という説得力が増した構成になりましたね。

PREPの順番に書く必要はありませんし、埋められるところから埋めると時間短縮になりますよ。

構成を見直す

いったん付箋貼り付け作業が終わったら、もう一度ポイントを見直します。足りない項目や変更したい項目があっても、付箋で貼り付けているので追加や移動も簡単です。

特にブレてしまいがちなのが、「最初のP」です。メリットやデメリット、あるいは具体例などを入れて膨らましてしまうと、要点・結論の焦点が定まらなくなり読みづらくなってしまいます。

「最初のP」は要点・結論のみに収めるようにしましょう。

まとめ:PREP法で書くと読み手に伝わるブログが書ける

PREP法を使って冒頭に要点・結論を持っていくことで、1秒でも早く悩み事を解決したい検索ユーザーの欲求に応えるブログ記事を書くことができるようになります。つまり、分かりやすく読まれやすい記事になるということ。

また、あなたの「単なる思い」ではなく、その理由(根拠)や事例(具体例)を示すことで説得力のある記事に変身するのです。

ブログを書く場合は、ぜひPREPアイディアノートを使ってPREP法にチャレンジしてみてください。

おまけ:PREP法はビジネスメール・チャットにも使える!

受信したメールを見て、「結局わたしは何をしたらいいの?」「何を伝えたいのか、ちょっと分からないな」と混乱した経験は1度や2度ではありません。あなたもこんなメールを受け取った経験はあるのではないでしょうか。

PREP法をマスターすることで、ビジネスの中で使用するメールだけでなく、LINEやChatworkなどのチャットツールでの伝達でも役に立ちます。

先日クライアントから受け取ったメールを要約すると、こんな感じでした。

  • 実は社内で●●●の導入を検討することになった。
  • あんなことやこんなことで現場が混乱しているのが現状。
  • 現在のフローでは非効率なので●●●の導入を検討。
  • なので、導入検討会議を来週●日に行う予定だ。

会議のお知らせだけかと思い、お知らせありがとうの返信をすると電話がかかってきて「会議に出席してほしいから、参加可能かを聞きたかった」ということでした^^;

行き違いや混乱を防止するには、まず結論ありきで書くのがベストです。

PREPの中でも、メールやチャットツールの場合は「最初のP(結論)」と「R(理由)」だけで十分です。

  • 来週●日に会議を行うから出席は可能か。
  • 会議の理由は●●●の導入を検討しているから。

「長々とした」R(理由)や「今書く必要のない」E(具体例)は不要です。かえって言い訳に聞こえてしまったり、伝えたいことがブレてしまう可能性があるので注意しましょう。

「P」→「R」でコンパクトに書けば、メールを受け取った相手が「何をすればいいか」が「最初に」理解できるので、相手が混乱することはありません。

的確に伝達するためにも、余計な装飾は限りなく減らし、ブログ記事と同じ「P」→「R」の順で書くことを意識してみてくださいね。