【社長向け】無料のホームページ作成サービスを使ってはいけない3つの理由

会社のホームページにあまりお金をかけたくないから、無料のホームページサービスでいいのでは?という相談を受けることがあります。

本来、ホームページを作成するには、サーバー代やドメイン取得費用などのランニングコストのほか、制作会社に支払うデザイン料などを含めて数万円以上は必要になります。場合によっては、数百万円かかる場合もあります。

このご時世、何十万も払わなくても、無料でホームページが作れるサービスはたくさんあります。初期費用0円、ランニングコスト0円、しかも難しい専門知識も不要!の無料のホームページ作成サービスと言われたら、誰でも心が揺さぶられます。

ここでいう「無料のホームページ作成サービス」というのは、オンライン上でページ編集ができるクラウドサービスをさしています。

代表的な無料ホームページ作成サービスと言えば、

  • Wix(ウィックス)
  • Jimdo(ジンドゥ)
  • Ameba Ownd(アメーバオウンド)

などがあげられます。

無料でホームページが作れるのなら、利用者にとってはこれほど頼もしい存在はありません。ですが、サービス提供側はどうでしょう?無料で提供していては商売になりませんから、”無料には無料の理由”があるわけです。

たとえば、公開できるページ数が制限されていたり、サーバーの容量が少量だったり、使いたいテンプレートが使えない、というような制限です。

制限内容はサービスによって異なりますが、これから会社のホームページを作ってあなたのホームページから集客できるように運用していくことの足枷となってしまうものがあるのです。

そのため、「ビジネス用の企業ホームページを作る際は、無料サービスを使わない」ことを薦めていて、その理由は大きく3つです。

  1. 独自ドメインが使えない
  2. 広告が表示されることによって離脱する
  3. SEOペナルティを引き継ぐ可能性がある

では、それぞれの理由について説明していきます。

1.独自ドメインが使えない

ホームページを持つ、ということは、ドメインを持つことを意味します。ドメインとは、例えばAmazonだったらamazon.co.jp、Yahoo!だったらyahoo.co.jp、Appleだったらapple.comになります。

ドメインは、世界に一つしかない唯一無二のものです。「わたしもamazon.co.jpを使いたい!」と思っても、使うことはできません。

独自ドメインが使えないことのデメリット

独自ドメインが使えないことのデメリットは、「自社と無関係のサービス名が入った」「サブドメインになる」ことで、「訪問者からの信頼度が(良くない方に)変わる」可能性も否定できないという点です。

ドメインには、独自ドメインとサブドメインの2種類が存在します。無料のホームページの場合、独自ドメインでの運用はできないため、サブドメインでの運用になります。

  • Wixの場合:○○. wixsite.com/siteaddress/
  • Jimdo場合: 〇〇.jimdofree.com

あなたが自由に選べるのは、○○の部分だけです。つまり、あなたのホームページはWixやJimdoの企業サイトの中にあるということ。これでは、もしWixやJimdoが「来月から無料サービスやめまーす!」と言ったら、ドメインはおろか、ホームページも使えなくなってしまいます。

独自ドメインを持っていれば、誰かに取り上げられることもなく、ドメイン料を支払い続ける限りずっとあなただけのドメインとして保有することができます。いつ使えなくなるかとハラハラするより、ビジネスとして会社ホームページを運用していくなら、やはり独自ドメインを使えない無料サービスは不向きと言えます。

※Ameba Ownd(アメバオウンド)は、独自ドメインを割り当てることが可能ですが、ドメインを自分で用意(別途購入)する必要があるので、完全無料ではありません。

2.ホームページに広告が表示されることで訪問者が離脱する

無料プランでのホームページには、何かしらの広告が表示されます。無料プランのホームページを持つことで、あなたには費用的なメリットがあるかもしれませんが、広告が表示されることでのデメリットはあなたのホームページからの離脱です。

YouTubeは無料で動画が見えますが、無料プランだと動画再生中に広告が差し込まれます。今いいところだったのに!とイラっとしたことありませんか?そして、イラッとはしたけど、その広告内容が”あなたの興味があること”だったから思わず広告をクリックしまった…という経験もあるのではないでしょうか。

ホームページにも同じことが言えます。せっかくあなたのホームページにたどり着いた訪問者をみすみす外に逃してしまってはチャンスロスです。これでは、あなたの大事なビジネスのホームページは役割を果たしているとはいえませんよね。

いくらあなたがいいサービスを提供していようとも、いくら素晴らしい商品を並べていたとしても、閲覧者はあなたの気持ちなどお構いなしに広告に流れてしまう可能性が非常に高いのです。

訪問者を逃さないホームページにするためにも、ビジネスとして会社ホームページを運用していくなら、やはり広告が表示される無料サービスは不向きと言えます。

3.SEO設定に制限がある

ホームページを運営していく上で重要になるのがSEOです。GoogleやYahoo!などで検索された時に検索結果に表示されれば、ホームページへの訪問を見込める可能性はあります。しかし、無料サービスで利用できるSEO設定は制限があります。

また、同じ無料サービスを利用している他の会社(店舗)のホームページがSEOのペナルティを受けた場合、そのペナルティの影響を受けて、あなたのホームページの検索順位に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。無料サービスを使っている以上、SEOにおいては連帯責任になるというのが正しいかもしれません。

せっかく作るホームページ。いくら良質なサイトを作っても、他のサイトに足を引っ張られたくはないですよね。SEOの面から見ても、やはり無料プランでのホームページ運営はお勧めしません。

無料サービスを使うべきはこんな時

デメリットばかりお話ししましたが、無料サービスを使うべき時があります。それは「お試し」として使用する時です。どの無料プランにも必ず上位の有料プランが用意されていますので、各社のホームページの操作感をじっくりと試してみるということは大切なことです。

使ってみて、自分に合わないな、ちょっと分かりにくいな、という場合は、別の無料サービスを試してみるのも悪くはありません。ずっと付き合っていくホームページですから、慎重に選んでくださいね。

まとめ

無料プランは、初期費用もランニングコストも0円という手軽さがメリットではありますが、ビジネスのツールとしてホームページを運用していくのであれば、デメリットの方が多いことがお分かりでしょうか。

ホームページは、あなたの代わりのインターネット上の営業マンです。しかも年中無休で働きます。ですから、ホームページのランニングコストは、必要経費としてお考えいただくことをお勧めします。

名刺に堂々と「ホームページ:https://xxxxx.com」のような表記ができるよう、ぜひ独自ドメインでのホームページ運用を検討してくださいね。