【サンプル付】訪問者を混乱させないホームページのサイト構成の作り方(企業サイト向け)

設計図がないまま家を建てたり、いい加減な設計図では家が立たないのと同じように、ホームページにも設計図が必要です。このホームページの設計図をサイト構成といいます。

Googleは、「訪問者がページを利用しやすいよう手助けする」ことを一般的なガイドラインとしていますので、サイト構成がとても重要なことはお分かりいただけると思います。

これからあなたがホームページを作る、あるいはリニューアルを検討しているのであれば、サンプルとしてぜひ参考にしてみてください。

サイト構成サンプル:企業サイト向け

あなたのホームページにたどり着いた新しい取引先や見込み客に、「あなたの欲しい情報はここにある!」ことを伝えるためにも、ホームページではできる限り情報をオープンにしましょう。

製造業や建設業、運輸業など、一般企業の場合は、以下のようなサイト構成にすると、分かりやすくなります。

  • トップページ
  • 事業内容
  • ★実績
  • よくある質問
  • ★ご依頼の流れ
  • ★お客様の声
  • 求人情報(任意)
  • 会社概要
  • お問い合わせ

★ページは必須ではありませんが、ホームページへの訪問者に”お問い合わせへのハードルを下げる”効果が期待できます。

トップページに必要な内容

一番最初にアクセスされる可能性が高いページでもありますので、閲覧ユーザーに”どう満足させられるのか”や”何を提供できるのか”を伝えることと、”それなら信頼できるかもな”と安心させることができるページに仕上げることを意識しましょう。

掲載例としては、以下のような内容です。

  • わたしたちはこんな会社です(何を提供できるのか)
  • お客様へのお約束(どう満足させられるのか)
  • 選ばれる3つの理由(それなら信頼できるかもな)
  • わたしたちは●●のプロフェッショナルです(それなら信頼できるかもな)

事業内容に必要な内容

事業内容は、あなたの事業やサービス内容を記載します。製造に使用している機械や運搬車両などの写真と一緒に掲載するとわかりやすいです。

実績に必要な内容

取引先によっては、製作物や製造物をオープンにしてほしくないという場合もあるでしょう。

その場合は、残念ながら実績ページに掲載することができませんので、この場合は実績ページの代わりに「よくある質問」ページで代用することができます。

例えば、

●mmの薄板の加工は可能ですか?
もちろんお任せください。●mmまでの薄板なら対応可能です。
レーザーで●●は切断できますか?
はい、可能でございます。●●の他、胴やアルミなども切断いたします。
日本国内なら、どこへでも運んでもらえますか?
国内ならどこでも配送可能でございます。

のようにFAQ形式にしてしまうことで、実績の代用として伝えることが可能です。

よくある質問に必要な内容

成約に結びつかないお問い合わせばかりが入ってきては、売り上げにならないばかりか、あなたの時間も体力も奪われてしまいます。

そこで、救世主となるのが「よくある質問」ページです。

よくある質問には、あなたにとっては”当たり前のこと”でも、あえて書くようにします。

例えば、

  • 見積もりや相談は無料ですか?
  • 休日でも対応してもらえますか?
  • 支払いにクレジットカードは使えますか?
  • 予算内での施工(製作)をお願いしたいのですが可能ですか?
  • アフターケア(サービス・保証)はありますか?

などです。

実績ページが作れない場合は、よくある質問を実績の代用として使用することができます。

ご依頼の流れに必要な内容

仕事の依頼というのは、問い合わせがあったら見積もりをして、双方ともに合意すれば契約というのが一般的ですし、おそらく誰もが理解していることです。

ですが、ここはあえて!です。

例えば、

  • STEP1:お問い合わせ(まずはお気軽にお問い合わせください)
  • STEP2:お打ち合わせ(現地調査や見積もりなど)
  • STEP3:ご契約(支払いのタイミングなど)
  • STEP4:サービス提供(工事着工など)
  • STEP5:完成(アフターサービスの詳細など)

などです。

案件によっては工数が見えないものが多いかもしれませんが、作業日数があらかじめ分かる場合は、目安として記載するのも親切です。

お客様の声に必要な内容

お客様の声も、実績と同様、取引先を明かしたくない場合もありますので、必須ではありません。

もし可能な場合は、あなたのビジネスの信頼性を裏付ける証拠となりますので、ぜひ掲載してくださいね。

求人情報に必要な内容

求人している場合にのみ必要となるページです。仕事を探している求職者は、ホームページをじっくり見ています

興味はあるけど、自分が長くやっていけるのか、自分に合っているのかを品定めするためです。

そのためには、社長であるあなたのポリシーや応募者へのメッセージ、他には先輩スタッフの生の声もオープンにしたほうが伝わりやすくなります。

わたしの友人も、同じ雇用条件の2社で迷っていましたが、決めてはホームページだったと言っています。社長の顔写真が掲載されていたため、あ、社長はこんな人なんだ、と面接前に分かったことで少し安心した、とも言っていました。

求人募集をするのであれば、求人ページはリアルな情報を出すことが、優秀な人材を確保する近道といえます。

会社概要に必要な内容

一般的な会社概要は、以下の項目になります。★ページは必須ではありません

  • 会社名
  • 住所(郵便番号も表記)
  • 営業時間
  • 定休日
  • 代表者名
  • 電話番号
  • FAX番号
  • 設立
  • ★資本金
  • 事業内容

また、代表者の挨拶としてあなたの顔写真や企業ポリシーを掲げたメッセージがあるといいですね。その他、営業所や支店情報、Google Mapも載せましょう。

アクセス方法についてですが、時々イラスト(画像)で貼り付けてあるサイトをみかけます。見た目には良いのですが、初めてあなたの会社を訪問する人にとっては、少し不便と言えます。

Google Mapならスマホにインストールされていますので、知らない場所にもナビをしてくれます。

面接に来る求職者や新規取引先の営業マンが、いざあなたの会社を訪問しようとした時、迷子にならず来てもらうためにも、アクセス情報の地図はGoogle Mapを使いましょう。

お問い合わせに必要な内容

お問い合わせフォームやお問い合わせ先(電話番号)などを掲載します。ここで注意したいのが、お問い合わせフォーム内の必須項目の数です。

あなたはお問い合わせをしようとしている見込み客の情報をできるだけ知りたいかもしれませんが、相手はそんなに多くのことはバラしたくありません。

必須項目が多いことで、問い合わせをやめてしまう可能性も十分にありますので、入力しなければならない項目はできるだけ少なくしましょう。

お問い合わせフォームが24時間受付であることをお知らせすることも忘れないでくださいね。

まとめ

設計図がないまま家を建てたり、いい加減な設計図では家が立たないのと同じように、ホームページにも設計図(サイト構成)が必要です。

これからあなたがホームページを新しく作る、あるいはリニューアルを検討しているのであれば、サイト構成のサンプルとしてぜひ参考にしてみてください。

あくまでも大事なのは、訪問ユーザー目線であること、です。